集中治療部

集中治療とは「生命の危機にある重症患者さんを、24時間の濃密な観察の元に、先進医療技術を駆使して集中的に治療する」ことです。一般病棟では管理困難な重症患者、心臓血管外科をはじめ外科手術後の集中治療管理が必要な患者、循環器系や脳神経系等の救急医療を必要とする患者などに集中治療室へ入室して頂き、人工呼吸・循環管理・血液浄化療法・感染症治療などを多職種で管理していきます。

当センター集中治療部は、本館4階の手術室に隣接して、10床を有する中央部門です。毎朝カンファレンスを開き、主治医、集中治療専従医、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士、管理栄養士など多職種が参加して、24時間、365日の診療体制で取り組んでいます。2023年の主な実績は、入室患者総数742名、人工呼吸管理349名、血液浄化療法85名、体外循環11名でした。入室患者の内訳は、心臓血管系４４％、中枢神経系２５％、ARDSなどの重症呼吸不全28名、敗血症などの重症感染症が34名でした。感染症対策のため全床を個室化しています。

また、院内の医療の質および安全の向上のため、呼吸サポートチーム（RST)やラピッドレスポンスチーム（RRT)にも協力しています。日本集中治療医学会認定の集中治療専門医3名が所属しており、集中治療専門医研修施設として、研修医、専攻医、専門医の育成など若手の指導にも力を入れていく方針です。